お気に入りに衣類を洗濯するときは、服が傷んだり、縮んだりしないように洗濯表示を確認する人が多いと思います。
洗濯表示は平成28年に一新されましたが、最近は古着の人気も高く昔の洗濯表示が表記されていることもよくあります。
そこで今回は新しいマークと古いマークの二つ洗濯表示の画像を比べながら解説していきます。
見たことがない表示に惑わされないように覚えて正しく洋服のケアをしましょう!
1.洗濯表示の解説
洗濯表示は衣類に合った適切なお手入れ方法が書かれている取り扱い説明書になります。
間違った洗濯をしてしまうと、服が縮んだり、色あせるといった服の特徴が無くなったり着れなくなってしまいます。
その為、自宅で洗濯をする際は洗濯表示を確認しておきましょう。
ある程度理解しているときはお気に入りの洋服だけでも確認するようにしましょう。
洗濯表示が書かれている選択タグには洗濯表示だけでなく、小さく洋服の詳細な取り扱い方法が書かれています。
文字が小さく読みにくいですが、より重要なことが書いているので必ずチェックしてみてください。
こちらはもう見慣れた新しい洗濯表示のリストですね。
2016年12月にこの新しい日本独自の洗濯表示(JIS L0217)が国際規格に合わせて変わりました。
新しく変わることにより、輸出時の洗濯タグの張り替えなどの手間がなくなり、世界共通で衣類のケア方法の確認がカンタンになりました。
ですが最近は古着の人気もあり,2016年12月以前の昔の洗濯表示を見かけることも多くなってしまいました。
次の項目では、新洗濯表示と旧洗濯表示を合わせて確認してみましょう。
家庭洗濯について
一般家庭で覚える必要のある基本マークはこの5つになります。
この5つのマークに強弱や温度を指定する記号が付くことによってケア方法が変わってきます。
家庭洗濯のマークはこれらの組み合わせによって変わります。
手持ちの衣類の洗濯表示をみながらチェックしてみましょう。
洗い方
新マーク
旧マーク
洗い方マーク一覧表
マークの中に書かれた数字は水温の上限になります。
マークの下に線は洗い方の強弱を示しており、線が増えるほどやさしく洗う必要があります。
このマークの場合は水温40度を上限とし、非常に弱い水流で洗うことができます。
洗濯機で洗っていいのは、下線2本までが可能です。
洗濯機で洗う場合はデリケートな素材を洗う為のコースにしておきましょう。
リストにも書いていますが手洗いの場合は洗濯機を使うことができないので気を付けましょう。
漂白
新マーク
旧マーク
漂白マーク一覧表
ラスコマークから三角マークに変わりました。
旧マークでは塩素系が使えるかどうかのみ記載されていましたが、新マークでは酸素系漂白剤の表記も増えわかりやすくなりました。
干し方
新マーク
旧マーク
干し方マーク一覧表
干し方にはハンガーに吊るす「つり干し」と平置きで干す「平干し」があります。
吊るして干す場合は【I】の縦線の数で、平干しの場合【ー】の数で脱水具合を表しています。
二本線の物は新しく、「濡れ干し」が加わりました。
濡れ干しはデリケートでシワになりやすい生地の洋服に行い、脱水やアイロンのダメージを防ぐために濡れたまま干すことがあります。
アイロン
新マーク
旧マーク
アイロンマーク一覧表
旧マークの【~】は当て布を意味しており、新マークになってからはなくなっています。
ですが当て布を必要とする場合は「当て布使用」と付近に記載されています。
当て布はウール・シルク・カシミヤ・ポリエステル・プリントTといったデリケートな素材や熱で溶けてしまう素材には使いましょう。
クリーニング
新マーク
旧マーク
クリーニングマーク一覧表
丸のマークの中にP・F・Wといったアルファベットが記載されており、これはそれぞれドライクリーニング用の溶剤の頭文字を取ったものです。
【P=テトラクロロエチレン(ドライクリーニング)】
【F=石油系溶剤(ドライクリーニング)】
【W=業者によるウェットクリーニング】
クリーニング店が洗い方を確認するための表示ではありますが、持ち込みが可能かここで確認してから持ち込みをしましょう。
ウェットクリーニングは自宅で洗えるマークではなく、クリーニングの中でも技術のいる洗濯方法となっております。
ですが、手洗いのマークがついている場合は自宅での洗濯が可能です。
タンブル乾燥
タンブル乾燥マーク一覧表
新洗濯表示で初めて登場したマークです。
ドラム式洗濯機やコインランドリーで行われる乾燥方法で、旧洗濯表示の時にはタンブル乾燥をすることが少なかったですが、ドラム式洗濯機の普及により、新しく導入されることになりました。
コインランドリーのガス乾燥機は家庭用の乾燥機よりも高温で70℃を超えるため、コインランドリーに持っていく際は気を付けましょう。
(縦型洗濯機で乾燥機能があった場合でも高温になる物もあるので気を付けましょう)
2.消えた洗濯表示はどうすればいいの?
洗濯表示は昔と比べて現在は増えており、その中でも表記が消えた表示もあります。
ここでは消えてしまった表示の紹介と確認方法について紹介します。
消えた洗濯表示について
絞り方に関する洗濯表示が無くなり、「濡れ干し」に置き換わりました。
それ以外は洗濯タグの注意書きに書かれることになり、注意書きの要チェックが必要になりました。
手洗いの表記は消えてはいませんが、水温と洗剤の種類の表記が無くなり、新しくなったことで手洗いは一律になり、すべて水温約30℃でおしゃれ着用などの中性洗剤を使ってやさしく手洗いします。
中性洗剤の表記について
中性洗剤とは一部の液体洗剤とおしゃれ着用洗剤の液性です。
洗剤の液性を確認するには洗剤の仕様項目に記載がされています。
ウールやシルクといった動物性の繊維は、粉末洗剤や石鹸などの弱アルカリ性の洗剤で洗ってしまうと、繊維が溶けて縮んだり形崩れの原因になったりするので使わないようにし、洗濯タグの注意書きを確認しましょう。
この表示の下線が入ったマークはデリケートな衣類に使われることが多くあります。
注意書きに何も書いていない場合は中性洗剤を使ったほうがいいでしょう。
洗濯ネット使用の表記について
洗濯ネットの表記は洗濯タグの注意書きに記載されるようになりました。
弱水流で洗う表示の場合は洗濯ネットの指示がなくても使ったほうがいいでしょう。
洗濯機で洗う場合は摩擦や絡みを防ぐためにも表記が無くても使うようにするのがオススメです。
おわりに
ここまで洗濯表示について解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか?
洗濯表示はややこしく覚えにくくはありますが、間違えた洗濯をしてしまうとお気に入りのアイテムが切れなくなったりしてしまいますので注意しましょう。
洗濯する前には洗濯表示を一度目を通しておきましょう。
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