春分の日は私たちにとって馴染みのある祝日ですよね。
ですが春分の日をそこまで意識した人は少ないと思います。
春分の日には意味や由来があり、年によって日にちが違う理由もあります。
そこで今回はそんな春分の日の意味や由来や年によって日にちが違う理由について詳しく解説します。
春分の日を詳しく知って、有意義に過ごせるようにしましょう。
1.春分の日とはどんな日?
では春分の人はどんな日でしょうか?
詳しい意味や由来について解説していきます。
春分の日の意味や由来について
由来について
国民の祝日は天皇皇后両陛下が国民の幸せを祈って執り行う祭儀である、宮中祭祀が由来となっているものがあります。
春分の日もそのうちの一つで【春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)】から改称されたとされています。
この行事は現在でも行われており、秋分の日(秋季皇霊祭)にも行われています。
戦前の日本では重要な祭儀とされており、戦後に国民の祝日として採用されました。
春分の日は春のお彼岸の中日にあたり、お墓参りをしてご先祖様を供養する日でもあります。
意味について
この時期はお彼岸で先祖を供養する日とされています。
今年のお彼岸は【彼岸入り:3/17(日)】、【彼岸明け:3/23(土)】となっており、その間にの中日で春分のがありますよね。
この中日を中心として、ご先祖様への感謝を込めて、お墓参りや仏壇の掃除、お供えなどの供養を行います。
春分の日と秋分の日は彼岸と最も通じやすい日と考えられており、その日に西に向かって拝むと、功徳が施されると言われておりました。
それから春分の日を中心に供養を行いようになったとされています。
2.年によってなぜ違うの?どう決まる?
春分の日は年によって変わり3月20日だったり21日だったりますがなぜ変わるのでしょうか?
変わる理由に追加詳しく解説していきます。
春分の日はその年の【春分日】を採用しています。
この春分日は太陽が春分点を通過する、春分日の日付は年によって変わってしまいます。
地球が太陽の周りを公転する周期は365日とされていますが正確には365日と6時間ほど変わってしまいます。
そのため、毎年約6時間ほどずれていくので、うるう年のように調整が行われるため、日にちが変わってしまいます。
太陽は赤道上にあり、地球のどこにいても昼と夜の長さが同じになる日とされていますが、厳密には昼のほうが少し長いとされています。
二十四節気および雑節についての計算を日本の天文学を担う研究機関である国立天文台が毎年の最初の菅報で発表しています。
ですが、これらの日程の計算はあくまで予測ですので地球の運行状況によって変わってしまう可能性もあります。
【来年以降の春分の日】
2025年:3月20日(木)
2026年:3月20日(金)
2027年:3月21日(日)
2028年:3月20日(月)
2029年:3月20日(火)
2030年:3月20日(水)
二十四節気とは?
ここまで出てきた二十四節気と春分はどのような関係性があるのでしょうか?
二十四節気とは、太陽が地球を一周する日数を24等分にし、それぞれの季節の変化をあらわす名前を付けたものです。
発祥は中国とされており、農作業の目安になるよう、太陽の動きを基準に一年の季節の移り変わりをわかりやすくするために作られましたとされています。
一節気は15日単位ですので、360日となりますが、うるう年などで調整をしています。
【夏至・冬至】の二至と【春分・秋分】の二分を合わせて二至二分といい、【立春・立夏・立秋・立冬】を四立と言い、二至二分と四立で八節といいます。
3.春分の日に関連した食べ物や植物
春分の日にちなんだ食べ物や花が様々あります。
当日に備えて用意をしておきましょう。
食べ物
ぼたもち
お彼岸のお供え物として春分の日にはぼたもちを秋分の日にはおはぎを食べる習慣があります。
ぼたもちとおはぎはどちらも似た食べ物ですが、季節によって呼び名が変わり、春は牡丹、秋は萩でそれぞれの季節にちなんでいます。
また、あんこも微妙に違い、春はこしあんで、秋は粒あんと季節の収穫に合わせて使い分けられています。
小豆は邪気を払うとされており、ご先祖様への供物として普及しました。
お赤飯
日本には古くから小豆の赤い色には魔除けの効果があるとされており、お彼岸にもお赤飯を備える習慣があります。
また、小豆は古くから貴重な食べ物とされており、お彼岸といった特別な日にご先祖様へのお供えものとしてふさわしいと考えられてもいました。
そば・うどん
季節の変わり目には体に気を付けるという戒めもあり、お彼岸にはそばやうどんを食べて体調を整えて季節に備える習慣があります。
そばは五臓六腑の汚れを清めるということや、そばを食べて体を清め先祖を迎えるという言い伝えから【彼岸そば】と呼ばれるようになりました。
うどんは【彼岸うどん(運どん)】とも呼ばれ、先祖の運にあやかりたいという願いが込められて、このように呼ばれるようになりました。
植物
牡丹
先ほど説明したようにぼたもちの名前の由来とされており、春分の季節に咲きます。
古くから愛されている花で、お彼岸のお供えとしても問題ありません。
木蓮
春分から4月末頃まで見られる内側は白く外側は紅紫の花を咲かせる美しい花です。
地球上でもっとも古くからある花木で白亜紀の地層から化石が見つかったとされています。
また、木蓮のつぼみは北を向くため、コンパスフラワーとも呼ばれています。
4.世界の春分の日について
では世界各地の春分の日はどのようになっているのでしょうか?
春分の日は北半球が春、南半球が秋、北半球では春分の日を境に日が長くなります。
※秋分の日は逆になります
ヨーロッパでは春分の日をもって春の始まりとすることが多いそうです。
イースターは春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に行われます。
また、中国では太陽神を祀る行事が行われ、太陽神に【太陽糕(たいようこう)】を供えるとされています。
イラン・中央アジアを中心に元旦を意味するノルワーズが祝いの祭事が行われます。
春分の日とは異なった春を祝う行事が世界でも行われており、春を迎えるのは世界共通で良い事とされています。
おわりに
ここまで春分の日について解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか?
春分の日は春の訪れを喜ぶのはもちろんですが、ご先祖様への感謝を込めて、お墓参りなどの供養をするようにしましょう。
ですが、せっかくの祝日ですので、どこか出かけたり、リラックスするのもいいでしょう。
年によって春分の日は変わってくるので気を付けてくださいね。
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