結婚式に持っていくご祝儀は袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持っていくことがマナーとされています。
最近では様々なデザインのものがあり、結婚式にお呼ばれした際に袱紗でご祝儀の正しい包み方をよく知らない人も多いと思います。
この記事ではそんな袱紗に関する結婚式に合った袱紗のカラーや袱紗でご祝儀の包み方、結婚式の受付でご祝儀の渡し方のマナーを詳しく解説していきます。
結婚式までに相手に失礼にならないように袱紗の包み方や渡し方を予習しておきましょう。
1.袱紗(ふくさ)とは
袱紗(ふくさ)とは、ご祝儀やお香典などの金封を包んで持ち運ぶための風呂敷のことを言います。
金封を袱紗で包むことで、ご祝儀にキズや折り目が付かないようにするためでもありますが、渡す相手への敬意や祝意、弔意を表すためでもあります。
その為、袱紗で金封を包まず持っていくことはマナー違反になってしまいます。
袱紗の用意ができない場合はハンカチで代用しても大丈夫ですが、格式の高い結婚式であれば袱紗でご祝儀を包みましょう。
袱紗は何かと使う機会がありますので事前に用意しておいた方がいいでしょう。
袱紗の種類について
袱紗には【包むタイプ】と【挟むタイプ】の2つのタイプがあります。
ここではその2つのタイプについて解説していきます。
金封袱紗(きんぷうふくさ)
金封袱紗(きんぷうふくさ)とはノートのように開いてご祝儀を挟むタイプです。
包む必要が無く機能性に優れているのでご祝儀の出し入れがしやすく、袱紗をあまり使ったことが無い方におススメで人気があります。
金封袱紗は包むタイプの袱紗より格式が低くなってしまいますが、最近では気にする人も少なくなっています。
袱紗(ふくさ)
こちらは一番シンプルな包むタイプの袱紗です。
端にフリンジや留め具の爪が付いている爪付き袱紗もあります。
シルク製で裏地のついたより結婚式に合う袱紗もあります。
より正式な袱紗ですので結婚式の格式が高い場合や正式な袱紗を使いたい場合はこのシンプルな包むタイプの袱紗を選びましょう。
台付き袱紗(だいつきふくさ)
こちらも同じく包むタイプの袱紗です。
真ん中に台が付いており、金封を台に固定するための紐やゴムが4隅についています。
台が付いているので金封がずれたり、型崩れがしにくいです。
台付き袱紗は留め具の爪が付いていることが多いです。
また、この台はリバーシブルになっていることがおおく、表は慶事に使える赤の暖色系になっており、裏側はグレーといった弔事の寒色系のカラーになっています。
台付き袱紗を結婚式で使う際は慶事用の暖色が表になるようセットするよう気を付けてください。
袱紗のカラーについて
最近では様々なカラーの袱紗が出ています、
ここではシーンに応じた袱紗のカラーについて解説していきます。
袱紗のカラーを間違えてしまえばマナー違反になってしまいますので、持っていく袱紗が大丈夫か確認しておきましょう。
慶事向けのカラー
こちらは結婚式といったお祝い事におススメの袱紗のカラーです。
全てお祝い事にふさわしいカラーになっており、イエロー・ローズピンク・ラベンダー・えんじといったカラーもお祝い事に持っていく袱紗におすすめのカラーです。
弔事向けのカラー
こちらはお葬式などのお悔やみ事に使うカラーです。
寒色系が弔事向けのカラーとなっており、グレーやブルーグレーも弔事向けのカラーです。
ですが、花柄の刺繍や煌びやかなビジューが付いている華やかな袱紗もあり、寒色系でも結婚式やお祝い事に使える袱紗もあります。
慶弔両用カラー
パープルはお祝い事とお悔やみ事どちらでも使えるカラーです。
もし袱紗のカラーで迷うことがありましたら紫の袱紗を選びましょう。
ですが薄紫やラベンダーといった明るめの紫はお祝い事でしか使えないカラーですので気を付けましょう。
2.袱紗でご祝儀袋の包み方
それではご祝儀の包み方を解説していきます。
包むタイプと挟むタイプに分けて解説していきますので、手持ちの袱紗を使ってチャレンジしてみてください。
包むタイプ
①
ひし形に広げ、端に爪やフリンジが付いている袱紗なら右に来るように置きましょう。
ご祝儀は真ん中の線から左寄りのところに置きます。
②
③
④
左→上→下→右という順に内側に畳んでいきます。
逆に右→下→上→左の順に畳んでしまうとお悔やみ事の包み方になってしまいますので間違えないように注意しましょう。
⑤
右側を畳んだ際、上と下が歪んでしまうことが多いのでここで形を整えてあげるとよりきれいに包むことができます。
⑥
最後は裏返して畳んであげれば完成です。
ここでもきれいに形を整えてあげましょう。
袱紗の代わりにハンカチで代用する場合も包み方は同じです。
挟むタイプ
①
金封袱紗は右開きになるように開けるようにしましょう。
開けましたら左側にポケットがあるのでそこにご祝儀を挟み、閉じましょう。
左開きにしてしまうと弔事の袱紗になるので注意してください。
3.袱紗別の結婚式でご祝儀袋の渡し方
袱紗でご祝儀袋の包み方を覚えましたら、次はご祝儀袋の渡し方を練習しておきましょう。
こちらもタイプ別で結婚式でご祝儀袋の渡し方を紹介します。
新郎新婦や受付の方に失礼が無いように手持ちの袱紗を使ってやってみましょう。
包むタイプ
①
赤い矢印に受付の方がいると想定し練習してみましょう。
まずは袱紗を取り出し、爪付き袱紗なら爪を外しましょう。
②
右に開き、表になるようくるっと回転させてください。
※爪側を裏にしてあけても大丈夫です
③
右に広げた部分を後ろに回し、左手で持ちます。
その後、右手で下の部分を開けてください。
④
下に広げた部分も後ろに折り込み、左手に持たせます。
止め紐が付いていましたら右下の止め紐だけ外して優しく自分側にスライドし、袱紗の上にご祝儀をおきます。
⑤
時計回りに180度回転させ、相手に文字が読める状態にし、渡します。
渡すときには「この度はおめでとうございます」などのお祝いの言葉を添えて渡します。
挟むタイプ
①
金封袱紗を右開きになるように取り出しましょう。
②
開いてご祝儀袋を取り出しましょう。
③
取り出しましたら袱紗を閉じ、その上にご祝儀袋を置きましょう。
④
180度回転させ、両手で渡します。
渡すときには「こころばかりのお祝いです」とお祝いの言葉を一言を添えるのを忘れないようにしてください。
4.結婚式に使える袱紗の紹介
では最後に結婚式に使えるオススメの袱紗を紹介します。
ヘムプリーツ袱紗
ベージュ/シルバー/ブラック
シンプルだけど上品、プリーツサテンの袱紗。
フラップ部分のさりげないゴールドでリッチな雰囲気をプラス。
華やかなドレススタイルを邪魔しない、リュクスなデザインが魅力。
レースハンカチーフ袱紗
エクリュ/ラベンダー/ブルーグレー/ブラック
広げた時、一部が縫われている包むタイプより手軽な金封袱紗です。
花の刺繍や煌びやかなビジューが施されている華やかな袱紗ですので、ブラックでも結婚式の袱紗として持っていくことができます。
メタルプレートレース袱紗
ブラック/ベージュ
フェミニンなレース素材を使用したプレート金具付きの袱紗。
フラップ部分の煌めくゴールドパーツがアクセントポイント。
内側もサテン生地なので開いた時も上品な印象に。
まとめ
お祝い事やお悔やみ事で金封を持っていくには袱紗(ふくさ)に包んで持っていくのがマナーです。
袱紗には大きく分けて【包むタイプの袱紗】と【挟むタイプの袱紗】の2タイプがあります。
その中でも留め具付きの爪付き袱紗やご祝儀がずれないようにするための台付き袱紗があります。
挟むタイプの袱紗は【金封袱紗(きんぷうふくさ)】と言い、機能的で手軽なのでおススメです。もし、袱紗の用意ができなかった場合はハンカチでも代用が可能です。
袱紗のカラーは結婚式などのお祝い事にはレッドやイエローといった明るい暖色系の色にしましょう。
お祝い事とお悔やみ事どちらも使えるのはパープルですが、明るい紫はお祝い事でしか使えません。
ご祝儀袋で袱紗を包むときは左→上→下→右の順でたたみます。逆にしてしまうと弔事の包み方になってしまいますので注意しましょう。
ご祝儀袋を渡すときは袱紗を180度回転させて相手に渡します。この時お祝いの一言を忘れないように気を付けましょう。
以上がこれまでのまとめになっています。
ここまで袱紗の包み方や渡し方について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
袱紗の包み方もそうですが、カラーを間違えてしまうだけでマナー違反になってしまいますので使う袱紗がマナーに問題が無いかチェックしておきましょう。
また、袱紗で包むご祝儀袋も大切な要素となっておりますので、ご祝儀袋の準備もし忘れない様にしてください。
マナーも結婚式で楽しむための一つの要素ではありますが、気を張りすぎてしまうとせっかくの結婚式を楽しむことができなくってしまいますので楽しむ心は忘れないようにしてください。